世の中には素晴らしい人がたくさんいます。その中でも私が最も尊敬する人は神奈川県小田原市の「たなかクラブ」監督の田中昇さんです。
昨年3~4月、新型コロナの感染拡大で学校はじめほとんどが休校・閉鎖で何もできなくなった時、全国の卓球場ではどうしているのかと思い4月、5月ごろインターネットで全国の卓球場の状況を見てみました。
卓球指導で全国的に強豪チームになっているところはもちろんどこも大変な様子が伺えました。
そんな中で、田中さんは読書に時間をかけ、これまで田中さんが毎月欠かさず作成してきた月間だよりを何冊かのファイルにして整理しており、また歩いて運動も欠かさずしているとのこと。
特に私が関心あったのは、田中さんが自費出版で本を書かれており、その中で書かれていることは、田中さん本人が全国大会に50回出場し、全日本の表彰台に立つ目標を年代別の大会で達成され、卓球指導してきた教え子たちが50人以上全国大会に出場し、富士フイルムの会社でも中卒にもかかわらず特許を3つもとり、会社に100億円以上の収益をもたらしたということでした。
どこのチームでも、卓球だけに専念して成果を上げているのが一般的なのに対して、仕事の面でも驚異的な成果を上げているということはいったいどんな人なのだろうかと思い、昨年の5月29日いきなり田中さんにメールしました。ホームページを見て非常に感銘を受けたという内容のメールです。
これに対して翌日丁寧な誠意ある返事がきました。返事は来ないものと思っていただけに感謝し、さっそく本の注文をしました。卓球王国の2018年7月号と8月号にも連載されており、短時間で質の高い練習をしており、「技術は理論、指導は説明、上達は訓練」を基本に指導しているとのこと。
この本の追加注文をし、私のクラブの保護者や指導者、他のチームの熱心な指導者にも差し上げたり、譲ったりしました。
本を読むだけでも伝わってくるものが強く、また共通な経験、考え方もほとんど共感するところばかりでした。
私は普通だと思いますが、田中さんは私の何倍、何十倍もの頭の良さを感じ、また卓球だけでなく会社の仕事でもすごい実績を残されてきており、相手にしてもらえないのが普通にもかかわらず、一回一回誠実に丁寧にメールで返事をくれました。
全国大会でいつかお会いできればと思っていたところ、1週間後に地元小田原で大事な中学校の県大会が開催されることになっていましたが、全国ホープス男子に深澤君1人だけ出場する神戸の方に来てくれました。
わざわざ私に会うために、時間を作ってくれたことは、本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。私にとっては念願がかない夢のような2日間でした。
本も何回も熟読していたので、人柄等わかっていましたが、本当に本以上に素晴らしい方でいろいろと時間がある限り話させていただき、本当に楽しいひと時でした。
これからも多くを学びながら自分の生き方に生かしていきたいと思っています。
2021.9.21